スマホを渡してから困る前に、親子で初期設定とルールを整える
子どものスマートフォン・
ネット安全
子どもに初めてスマートフォンを持たせる時は、セキュリティアプリを入れるだけでは十分ではありません。iPhone・Androidの標準管理機能で利用時間や購入を制限し、位置情報共有の目的を親子で決め、詐欺メッセージや危険サイトへの対策を追加し、最後にパスワードと二段階認証を整える流れが基本です。この記事では、親が最初に設定したい項目と、必要に応じて追加するサービスを5つの役割に分けて解説します。
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子どもにスマホを渡す前に、安全設定・課金・位置情報・アカウント管理をまとめて整えたい保護者
- 小学生・中学生へ初めてスマホを持たせる
- 夜間利用やアプリの使い過ぎを管理したい
- ゲーム内課金や勝手なアプリ購入を防ぎたい
- 通学・塾・習い事の移動時だけ位置を確認したい
- 詐欺SMS・偽サイト・怪しいDMへの対策をしたい
- パスワードと二段階認証を親子で正しく管理したい
子どものスマホ安全を支える5つの機能・サービス
5候補は同じ役割ではありません。iPhone・Androidの標準機能を基本にし、危険サイト対策やパスワード管理を必要に応じて追加します。専用GPSは「まだスマホを自由に持たせたくない」家庭向けの別選択肢です。
| 機能・サービス | 主な役割 | 利用時間管理 | 位置情報 | 購入・課金 | 詐欺・危険サイト | 親側の管理 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Apple ファミリー共有+スクリーンタイム | iPhoneの基本安全設定 | 対応 | 「探す」等で共有 | 購入承認・課金制限 | コンテンツ制限等。専用対策とは別 | 保護者端末から管理 |
| Google Family Link | Androidの基本安全設定 | 対応 | 対応端末で確認 | Google Play購入承認 | Chrome等の制限 | Family Linkで管理 |
| ウイルスバスター クラウド | 詐欺サイト・危険メッセージ等の追加対策 | OSにより一部機能 | 位置共有の中心機能ではない | 購入承認の中心機能ではない | 対応機能あり | OS・機能ごとに設定 |
| 1Password Families | パスワード・認証情報の管理 | 対象外 | 対象外 | 購入承認機能ではない | 認証情報保護を補助 | 家族共有・復旧支援 |
| au あんしんウォッチャー | スマホとは別の専用GPS | スマホ管理ではない | 現在地・スポット通知等 | 対象外 | 対象外 | au HOMEアプリから確認 |
Apple ファミリー共有+スクリーンタイム
- 対象
- 子どものiPhone
- 利用時間
- スクリーンタイム
- 課金
- 購入承認・アプリ内課金制限
- 位置
- 「探す」等で共有
Google Family Link
- 対象
- 主に子どものAndroid
- 利用時間
- 1日の上限・休止等
- 課金
- Google Play購入承認
- 位置
- 対応端末で確認
ウイルスバスター クラウド
- 用途
- 危険サイト・詐欺メッセージ対策
- 台数
- 3台まで
- 1年版
- 7,480円(税込)
- 注意
- OSで使える機能が異なる
1Password Families
- 用途
- パスワード・2FA・共有
- 家族
- 基本料金に5人分を含む
- 体験
- 14日間
- 料金
- 通常年72米ドル(年払い)
au あんしんウォッチャー
- 用途
- スマホとは別の位置確認
- 月額
- 539円(税込)
- 通信
- LTE-M
- 家族
- 最大9人招待
位置情報や利用時間の管理は、子どもへ黙って常時監視するためではなく、通学・塾・夜間利用・課金など、親子で合意した目的に限定して使う方が続けやすくなります。年齢が上がったら、制限を固定したままにせず本人管理へ段階的に移します。
子どもの端末と年齢から安全対策を組み立てる
iPhoneかAndroidかを確認する
iPhoneはAppleのファミリー共有・スクリーンタイム、AndroidはGoogle Family Linkを基本にします。OS標準機能でできることを先に設定し、その後に追加サービスを検討します。
最初に利用時間と購入を制限する
夜間の休止時間、アプリ利用時間、アプリの追加、ゲーム内課金を設定します。まず「使い過ぎ」と「勝手な購入」を防ぐ設定を優先します。
位置情報は確認する場面を決める
通学、塾、習い事、帰宅が遅い時など、親が確認する場面を決めます。スマホをまだ持たせたくない場合は専用GPSを別に検討します。
詐欺とアカウント乗っ取りへの対策を追加する
OS標準設定だけでは補いにくい詐欺サイト・SMS対策はセキュリティ製品、パスワード使い回しや認証管理はパスワードマネージャーで補います。
5つの機能・サービスを詳しく確認
Apple ファミリー共有+スクリーンタイム
家族それぞれが別のApple Accountを使ったまま、保護者が子どものiPhoneの利用時間、休止時間、アプリごとの制限、Webコンテンツ、プライバシー設定、アプリ内課金や購入承認などを管理できるApple標準の家族向け機能です。ファミリー共有へ子どものアカウントを追加し、スクリーンタイムを設定すると、保護者の端末から利用状況を確認しながら年齢や生活時間に合わせて制限を変更できます。さらに「探す」などの位置情報共有を組み合わせれば、通学・塾・習い事の移動確認や端末紛失時の位置確認にも利用できます。追加の専用アプリを入れずに基本的な安全設定をまとめられる点が強みですが、フィッシングSMSやすべての危険サイトを自動で防ぐ専用セキュリティ製品ではないため、必要に応じて別の対策を組み合わせます。
これらはAppleの端末・アカウント機能として利用します。iPhone本体、通信契約、有料サービス等の費用は別です。
何ができる?
1日のアプリ利用時間、夜間の休止時間、コンテンツ・プライバシー制限、アプリ内課金の制限、購入時の承認などを設定できます。保護者側から利用状況を確認し、年齢や家庭ルールに応じて変更できます。
どの家庭に向く?
子どもへiPhoneを持たせる家庭で、まず無料の標準機能から安全設定を始めたい場合に向きます。追加アプリを入れる前の基本設定として位置付けます。
設定前の確認
親子で同じApple Accountを共有せず、子ども用のアカウントを用意してファミリーへ追加します。スクリーンタイム用パスコードは子ども本人の端末ロック用パスコードと分け、購入承認・位置共有をどこまで使うか親子で確認します。
良いところ
- iPhoneの標準機能だけで基本設定をまとめられる。
- 利用時間と休止時間を設定できる。
- 購入・アプリ内課金を制限できる。
- 家族向け位置共有と端末紛失対策も使える。
先に知りたいこと
- すべての詐欺SMSや危険サイトを防ぐ仕組みではない。
- 制限を強くし過ぎると必要なアプリまで使えなくなる。
- 位置共有は親子で目的を決める。
- 年齢に応じて制限を見直す。
- 子ども用Apple Accountを準備
- ファミリー共有へ追加
- スクリーンタイム・購入承認を設定
- 必要なら位置共有を設定
利用終了・見直し:成長に合わせてスクリーンタイムや購入承認、位置情報共有の範囲を変更します。進学や端末変更時にも設定が引き継がれているか確認してください。
Appleの子ども向け安全設定を確認するGoogle Family Link
Google Family Linkは、子どものGoogleアカウントと対応Android端末を保護者側から管理するための無料の家族向け機能です。1日の利用時間や就寝時間帯の休止、アプリごとの利用時間、アプリのインストール許可・ブロック、Google Playでの購入承認、Chromeのサイト制限などを設定できます。対応端末では位置情報も確認できるため、スマートフォンの使い過ぎ、勝手なアプリ追加や課金、通学・塾などの移動確認を一つの管理画面にまとめやすいのが特徴です。子ども側がiPhone・iPadの場合はAndroidと同じ端末管理機能を利用できないため、iPhoneではAppleのファミリー共有・スクリーンタイムを中心に設定します。
Family LinkはGoogleの家族向け管理機能です。子ども側がiPhone・iPadの場合、利用時間・位置情報・アプリ管理など主要な端末管理機能はAndroidと同じようには利用できません。
何ができる?
1日の利用上限や休止時間を設定し、アプリごとの利用時間やインストール可否を管理できます。Google Playでは購入承認を設定でき、Chromeではサイトを許可・ブロックする管理もできます。
どの家庭に向く?
子どもがAndroidスマートフォンを使い、保護者がGoogleアカウントを通じて利用時間・アプリ・位置情報をまとめて管理したい家庭に向きます。
設定前の確認
子どもの端末OSとGoogleアカウントの年齢設定を確認します。購入承認はGoogle Playの課金システムを使った購入が中心で、ゲーム会社等が独自決済を用意している場合まで一律に管理できるとは限りません。
良いところ
- Androidの利用時間を親側から管理できる。
- アプリの許可・ブロックに対応。
- Google Playの購入承認を設定できる。
- 対応端末の位置情報を確認できる。
先に知りたいこと
- 子ども側がiPhoneだと主要管理機能が制限される。
- すべての決済を一括制限する機能ではない。
- サイト制限だけで詐欺を完全に防げるわけではない。
- 年齢・端末によって利用できる機能が異なる。
- 子どものGoogleアカウントを確認
- Family Linkへ追加
- 利用時間・アプリ・購入を設定
- 必要なら位置情報を有効化
利用終了・見直し:端末変更や子どもの年齢に応じて管理方法が変わる場合があります。Googleの最新ヘルプで管理解除・移行条件を確認してください。
Google Family Linkの機能・条件を確認するウイルスバスター クラウド
ウイルスバスター クラウドは、Windows、Mac、Android、iOS・iPadOS、Chromebookなど複数OSに対応する家庭向けセキュリティ製品です。子どものスマートフォンでは、フィッシングサイトや不正サイトへのアクセスを警告・ブロックする機能、詐欺メッセージへの対策、Web利用時の危険判定などを、AppleのスクリーンタイムやGoogle Family Linkでは補いにくい部分へ追加する用途に向きます。ウイルスバスター クラウドは1契約で3台まで利用できるため、子どものスマホだけでなく家族のPCや別端末もまとめて保護できます。ただし、iPhone・Android・Windowsでは提供される保護方式や機能が異なるため、購入前に子どもの端末で必要な機能が使えるか公式機能表を確認します。
2026年8月12日時点の公式料金。利用できる保護機能はOSによって異なります。iPhone・iPadとAndroidで同じ機能が使えるとは限りません。
何ができる?
フィッシングサイトや不正アプリ配布サイトなどの危険なWebアクセスを警告・ブロックする機能があります。詐欺メッセージ対策では、AndroidとiOS・iPadOSで処理方法が異なります。URLフィルタや一部の保護者向け機能もOSごとに提供範囲が異なります。
どの家庭に向く?
OS標準機能で利用時間・課金を管理したうえで、SMSやWebサイトからのフィッシング・詐欺対策を追加したい家庭に向きます。家族のPC・スマホを合わせて最大3台保護したい場合にも候補になります。
購入前の確認
子どもの端末OSで使いたい機能が提供されているかを公式機能表で確認します。特にiOS・iPadOSではWindows・Androidと同じウイルススキャン機能が提供されるわけではありません。スクリーンタイムやFamily Linkの代替としてではなく、追加の脅威対策として使います。ウイルスバスター クラウドは3台までなので、家族で4台以上をまとめて保護したい場合は、公式サイトで6台対応の「ウイルスバスター トータルセキュリティ」も比較してください。
良いところ
- フィッシング・危険サイト対策を追加できる。
- 詐欺メッセージ対策機能がある。
- 最大3台まで利用できる。
- 複数OSの家庭で使える。
先に知りたいこと
- OSによって使える機能が異なる。
- iPhoneではWindows・Androidと同じ保護方式ではない。
- ゲーム課金の親承認はOS標準機能を使う。
- 更新時の料金・自動更新条件を確認する。
- 子どものOSと対応機能を確認
- 利用台数・契約年数を決める
- 各端末へインストール
- 詐欺・Web保護設定を確認
更新・解約:自動更新や契約更新の扱いは購入経路・契約内容で異なるため、契約時の公式条件を確認してください。
ウイルスバスター クラウドの料金・条件を確認する1Password Families
1Password Familiesは、家族それぞれが自分専用の保管庫を持ちながら、必要なログイン情報だけを共有保管庫で安全に共有できるパスワード管理サービスです。サービスごとに異なる強いパスワードの生成・保存・自動入力に加え、パスキー、2段階認証コード、Secure Note、復旧に必要な情報などを一か所に整理できます。子どものSNS、ゲーム、メール、学校関連サービスが増えても、同じパスワードの使い回しや紙・メモアプリへの平文保存を減らしやすくなります。Familiesの基本料金には5人分が含まれ、必要に応じて追加の家族メンバーも招待できます。利用時間や位置情報を管理するサービスではないため、AppleやGoogleの標準管理機能とは役割を分けて使います。
公式の日本語料金ページでは、5人家族の通常料金は年間72米ドルです。14日間の無料トライアルがあり、基本料金には5人分が含まれます。5人を超える家族メンバーは追加料金で招待できます。新規利用者向けの期間限定割引が表示される場合があるため、契約時に最新の米ドル料金と請求条件を確認してください。
何ができる?
サービスごとに異なる強いパスワードを作成・保存し、ログイン時に自動入力できます。家族共有用と本人だけの情報を分けられるため、親が子どもの全パスワードを平文で保管する運用を避けやすくなります。対応サービスの2FAコード管理にも使えます。
どの家庭に向く?
ゲーム、SNS、メール、学校関連サービスなどアカウント数が増え、同じパスワードの使い回しをやめたい家庭に向きます。子ども本人に「自分の認証情報を管理する」習慣を身につけてもらう用途にも使えます。
利用前の確認
家族で共有するものと本人だけのものを分けます。Apple・Googleのアカウント復旧情報、家族共有のサービスなど、緊急時に親の支援が必要な項目だけ共有する方法があります。認証コードや復旧コードを他人へ送らないルールも親子で確認します。
良いところ
- パスワードの使い回しを減らせる。
- 本人用と家族共有用を分けられる。
- パスキーや2FAコードにも対応。
- 家族管理者がアカウント復旧を支援できる。
先に知りたいこと
- 利用時間・位置情報を管理するサービスではない。
- 家族全員が基本操作を理解する必要がある。
- 共有保管庫へ入れ過ぎない。
- 通常料金は5人家族で年72米ドル。追加メンバーは別料金。
- 親がFamiliesを設定
- 子どもを家族へ招待
- 本人用・共有用を分ける
- 主要アカウントから移行
利用終了・移行:他サービスへ移る場合は、必要なパスワードや復旧情報を失わないようエクスポート・移行方法を公式情報で確認してから契約を終了します。
1Password Familiesの料金・条件を確認するau あんしんウォッチャー
au あんしんウォッチャーは、スマートフォンをまだ自由に持たせたくない子どもの位置確認に使える小型GPS端末です。端末側はLTE-M通信を利用し、保護者はau HOMEアプリから現在地や移動履歴を確認できます。自宅・学校・塾など登録したスポットへの到着・出発通知、乗り物移動の検知、歩数、本体ボタン長押しによる現在地通知など、連絡・ゲーム・SNS機能を持たせず「位置確認だけ」を切り出せる点が特徴です。通常版とLEで本体価格や無料期間が異なり、利用には月額料金がかかります。位置情報には測位誤差があり、屋内・地下・電波環境では正確に表示されないこともあるため、子どもと確認する場面やボタン通知を使う条件を決めて利用します。
通常版は本体11,000円(税込)で最大12カ月間月額無料、LEは本体5,680円(税込)で初月無料・2カ月目以降539円/月です。無料期間終了後は自動更新となり月額539円がかかります。購入時に現行条件を確認してください。
何ができる?
GNSS/GPS、携帯電話基地局、街中の無線LAN等を利用して位置を測位します。現在地、移動履歴、登録スポットへの到着・出発などを保護者側で確認でき、子どもが本体ボタンを長押しすると現在地を通知する使い方もできます。
どの家庭に向く?
まだスマートフォンを自由に持たせたくない小学生や、連絡・ゲーム・SNS機能とは切り離して「位置確認だけ」を使いたい家庭に向きます。通学・塾・習い事の移動確認を目的にしやすい端末です。
購入前の確認
保護者側でau HOMEアプリを使えるスマートフォンとau IDが必要です。1つのau IDで「あんしんウォッチャー」「あんしんウォッチャー LE」「かんたん見守りプラグ」を合わせて最大2台まで利用登録できます。充電用USB Type-Cケーブルは同梱されません。位置情報には測位誤差があり、屋内・地下・電波環境等で正確な位置が表示されない場合があります。海外では利用できません。子どもへ「どんな時に位置を見るか」「ボタン通知をいつ使うか」を説明してから持たせます。
良いところ
- 子ども側にスマホを持たせなくても位置確認できる。
- 登録スポットの到着・出発通知に対応。
- 移動履歴や乗り物検知を確認できる。
- 家族を最大9人招待できる。
先に知りたいこと
- スマホのネット安全対策そのものではない。
- 測位には誤差がある。
- 保護者側スマホ・au ID・au HOME契約が必要。
- 本体充電と月額利用料の管理が必要。
- 通常版・LEの料金を比較
- au HOMEアプリを準備
- 自宅・学校等のスポットを登録
- 親子で通知ルールを確認
利用終了:au HOMEを解約すると原則として登録済み機器は再利用できません。ただし、解約月の翌月末までに同じau IDでau HOMEへ再申込みし、機器登録を行った場合は再利用できます。それ以外は新しい機器が必要になるため、解約前に最新条件を確認してください。
あんしんウォッチャーの料金・条件を確認する子どもへスマホを渡す前に設定すること
最初に設定したいのは、セキュリティアプリよりも「利用時間」「購入」「コンテンツ」「アカウント」です。端末を渡した後に設定し直すより、初回セットアップ時に親子で確認する方がスムーズです。
- 子ども用アカウントを作る
親のApple AccountやGoogleアカウントをそのまま子どもと共有せず、家族管理へ追加できる子ども用アカウントを準備します。
- 夜間の休止時間を設定する
就寝前から朝まで、必要なアプリ以外を使わない時間帯を設定します。学校・塾・家族連絡に必要なアプリは除外条件を確認します。
- アプリ追加と購入を親承認にする
ゲームやSNSを勝手に追加できないよう、年齢に応じて購入・ダウンロード承認を設定します。
- アプリ内課金を確認する
ゲーム内アイテム、ガチャ、サブスクリプション等を本人だけで購入できない設定にします。
- 困った時の相談ルールを決める
怪しいSMSやDM、課金画面が出た時に「怒られるから隠す」のではなく、操作を止めて親へ見せるルールを作ります。
iPhone・Androidで位置情報を家族共有する
位置情報共有は、子どもの居場所を常時監視するためではなく、通学・塾・習い事・帰宅が遅い時など「安全確認する場面」を決めて使います。スマートフォンをまだ持たせない場合は専用GPSへ分ける方法もあります。
Appleの「探す」等
ファミリー設定と位置情報共有を使います。家族ごとの共有設定を確認し、必要な相手だけに限定します。
Google Family Link
対応Android端末で位置情報を確認できます。端末の電源・通信・位置情報設定が必要です。
あんしんウォッチャー
スマホのSNS・ゲーム機能を持たせず、位置確認だけを別端末へ切り出したい場合の候補です。
確認する場面を決める
帰宅予定時刻を過ぎた時、塾から出た時など、親が確認する条件を子どもへ説明します。
位置情報を絶対視しない
地下・屋内・電波環境・端末の電池切れ等で正確に確認できない場合があります。
ゲーム課金・詐欺メッセージから子どもを守る
子どものネット被害は、「知らない人からの怪しいメール」だけではありません。ゲーム内アイテム、友達や有名人を装うDM、宅配通知、アカウント停止通知、無料プレゼント、QRコードなど、普段使うサービスに似せた誘導にも注意が必要です。
課金は親承認
App Store・Google Playの購入承認とアプリ内課金設定を確認します。保存済みの決済手段も確認します。
認証コードを送らない
「本人確認」「アカウント復旧」などと言われても、SMS認証コードや二段階認証コードを他人へ送らないと教えます。
URLを急いで開かない
「今日中」「利用停止」「無料配布」など急がせるメッセージは、アプリや公式サイトから別に確認します。
スクリーンショットを残す
困ったメッセージが来たら、すぐ削除せず親へ見せられるよう画面を保存します。
子どもが失敗を隠すと、アカウント乗っ取りや不正課金への対応が遅れます。怪しい画面を開いてしまった、パスワードを入力した、認証コードを送った時は、まず親へ連絡して一緒に対応するルールを決めておきます。
OS標準機能とセキュリティソフトを役割分担する
スクリーンタイムやFamily Linkは、利用時間・アプリ・購入を管理する機能です。一方、フィッシング・危険サイト・詐欺メッセージなどの脅威対策は別の役割です。どちらか一方ですべてを解決しようとせず、必要な家庭だけセキュリティソフトを追加します。
iPhone
スクリーンタイムと購入制限を基本にし、追加のWeb・詐欺対策が必要なら対応機能を確認します。
Android
Family Linkで利用時間・アプリ・購入を管理し、危険サイト等はセキュリティ製品で補います。
PCも使う
学校用PCや家庭PCまで含め、同じ契約で何台保護できるか確認します。
OS差
製品名が同じでもiOS・Android・Windowsで機能は異なります。購入前に公式機能表を確認します。
更新
OS・アプリ・ブラウザを最新状態に保つことも重要です。セキュリティソフトだけに依存しません。
バックアップ
紛失・故障時に写真や学校データを失わないよう、必要なバックアップ方法を決めます。
パスワードと二段階認証を親子で管理する
子どものアカウントが増えると、「全部同じパスワード」「友達へ教える」「認証コードをスクリーンショットで送る」といった事故が起きやすくなります。親がすべてのパスワードを紙で預かるのではなく、本人が安全に管理できる方法へ移行します。
- サービスごとに違うパスワードを使う
一つ漏れた時に、SNS・ゲーム・メールまで連鎖して乗っ取られるのを防ぎます。
- 二段階認証を使う
対応している主要アカウントでは、パスワード以外の認証を追加します。
- 認証コードを他人へ送らない
運営会社や友達を名乗る相手から求められても、SMSや認証アプリのコードを送らないよう伝えます。
- 共有と個人用を分ける
家族共通サービスは共有保管庫、SNSや個人メールは本人用など、見せる範囲を分けます。
- 復旧方法を確認する
スマホ紛失時にApple・Google等の主要アカウントへ戻れるよう、復旧用メールや連絡先、バックアップコードの扱いを確認します。
親子で決めたいスマホ利用ルール
技術設定だけでは、SNSトラブルや詐欺を完全には防げません。禁止事項を大量に作るより、「困った時に隠さず相談できる」ルールを先に決めます。
- 夜何時まで使うか
就寝・学校生活を優先し、休止時間と家庭ルールを一致させます。
- 課金は親へ相談
少額でも自分だけで決済しないルールにし、サブスクも同じ扱いにします。
- ネットで知り合った相手と勝手に会わない
住所・学校名・行動予定を教えないことも一緒に確認します。
- 写真の背景まで確認
制服、学校、名札、家の外観、位置情報など、本人が意図しない情報が写っていないか確認します。
- 怪しい時は操作を止めて親へ見せる
怒られることを恐れて隠すより、早く相談する方が被害を小さくできます。
スマホを紛失した時のために事前準備する
- 端末ロックを設定
推測されにくいパスコードと、生体認証を利用できる場合は併用します。
- 位置確認機能を有効にする
Apple「探す」やGoogleの対応機能を設定し、家族がどこから確認するか練習します。
- 主要アカウントの復旧方法を確認
Apple・Google・メール等の復旧先が古い電話番号になっていないか確認します。
- 決済手段を把握
端末紛失時に停止・確認が必要なカード、電子マネー、キャリア決済を家族で整理します。
- 紛失時の連絡順を決める
親へ連絡、端末位置確認、遠隔ロック、通信会社への相談、必要なパスワード変更の順で行動します。
子どものスマホ安全設定を始める流れ
- 子ども用アカウントを作成
iPhoneならApple、AndroidならGoogleの家族管理へ追加できるアカウントを準備します。
- 利用時間・休止時間を設定
就寝、学校、勉強時間に合わせて最初のルールを設定します。
- アプリ・コンテンツを設定
年齢に合わないアプリやサイトの制限を確認します。
- 購入・課金を親承認へ
アプリ購入、ゲーム内課金、サブスクを本人だけで進められないようにします。
- 位置情報共有を設定
必要な家庭だけ、確認する場面を決めて設定します。
- 詐欺・危険サイト対策を追加
OS標準機能で不足する場合だけセキュリティ製品を追加します。
- パスワード・2FAを整理
主要アカウントから使い回しをやめ、復旧方法も確認します。
- 3~6カ月ごとに見直す
年齢・学校生活・利用アプリの変化に合わせて制限とルールを更新します。
よくある質問
iPhoneとAndroidではどちらが子どもを管理しやすいですか?+
単純な優劣ではなく、iPhoneはAppleのファミリー共有・スクリーンタイム、AndroidはGoogle Family Linkを中心に管理します。家庭内で親が普段使っているOSや、必要な管理機能を確認して選ぶ方が現実的です。
子どもの位置情報は常に確認した方が安全ですか?+
常時確認を前提にする必要はありません。通学、塾、帰宅が遅れた時など、親子で確認する場面を決めて使います。位置情報には測位誤差や電池切れ等の限界もあります。
Google Family Linkは子どものiPhoneでも同じように使えますか?+
いいえ。子ども側がiPhone・iPadの場合、Android端末と同じような利用時間、端末位置、アプリブロック等の主要管理機能は利用できません。iPhoneではAppleの標準管理機能を中心にします。
ゲーム課金を完全に防げますか?+
OSの購入承認やアプリ内課金制限は有効ですが、すべての外部決済やWeb決済を一律に防げるとは限りません。登録済み決済手段と、ゲームごとの決済方法も確認してください。
ウイルスバスターを入れればスクリーンタイムやFamily Linkは不要ですか?+
不要にはなりません。利用時間・アプリ・購入承認はOS標準機能、詐欺サイト・危険メッセージ等はセキュリティ製品というように役割が異なります。
親は子どものパスワードを全部知っておくべきですか?+
年齢や家庭方針によりますが、全パスワードを平文で預かるより、本人用と家族共有用を分ける方法があります。緊急時の復旧が必要な主要アカウントだけ、家族で復旧方法を共有しておく考え方もあります。
二段階認証のコードを友達へ送ってはいけないのはなぜですか?+
認証コードは、パスワード以外に本人確認するための秘密情報です。相手へ渡すと、アカウントへログインされる可能性があります。運営会社を名乗る相手から求められても送らないルールにします。
スマホをまだ持たせたくない場合はどうしますか?+
通学や習い事の位置確認だけが目的なら、あんしんウォッチャーのような専用GPSを使い、スマートフォンを持たせる時期を分ける方法があります。
まとめ|子どもへスマホを渡す前に「OS標準設定+必要な追加対策」を整える
子どものスマートフォン安全対策は、iPhoneならAppleのファミリー共有・スクリーンタイム、AndroidならGoogle Family Linkを最初の土台にします。利用時間、購入・課金、位置情報を整えた上で、詐欺サイト・危険メッセージ対策が必要ならウイルスバスター、パスワード使い回しや二段階認証を整理したいなら1Password Familiesを追加します。スマホをまだ自由に持たせたくない家庭は、位置確認だけをあんしんウォッチャーへ分ける選択肢もあります。設定を一度固定するのではなく、子どもの成長に合わせて親の管理から本人管理へ少しずつ移していくことが重要です。
参照した公式情報
機能、料金、対応OS、利用条件は2026年8月14日時点。OS・アプリの更新、料金改定、対象年齢・端末条件等で変更される場合があるため、設定・購入前に最新公式情報を確認してください。

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