離れて暮らす家族の防災

持ち出し・在宅備蓄・停電対策・家族連絡を分けて備える

離れて暮らす家族の
防災

離れて暮らす親の防災は、防災用品を一式送るだけでは完成しません。親が実際に持てる荷物、断水時の水とトイレ、停電時に動かす機器、電話がつながらない場合の連絡方法を分けて準備します。この記事では、役割の異なる現行5商品を目的別に比較し、家族が事前に決める手順まで整理します。

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こんな人に向いています

離れて暮らす親の避難・断水・停電・安否確認を一つずつ整えたい方

  • 親が持てる重さの防災バッグを選びたい
  • 小型機器用と家電用の電源を分けて考えたい
  • 飲料水と非常用トイレを何日分備えるか知りたい
  • 停電中の暑さ・寒さへ備えたい
  • 電話がつながらない場合の連絡方法を決めたい
  • 遠方の家族と近隣者の役割を整理したい
01
COMPARISON

防災用品5件を目的別に比較

5商品は役割が異なるため、総合ランキングにはしていません。避難時に持ち出す物、断水時に使う物、停電中に動かす機器、情報収集用品を分けて選びます。

表は横にスクロールできます
商品 主な役割 重量・容量 内容・出力 親の操作 点検・交換 価格・保証
山善 防災バッグ30 一次避難の持ち出し 約1.97kg
30点
ライト・衛生用品・携帯トイレ3個等 実際に背負う練習が必要 追加品と内容物を定期確認 公式通販4,280円※
月額なし
Jackery 300D スマホ・通信機器等の電源 約2.5kg
288Wh
合計300W
AC出力なし
USB・DC機器を接続 残量・ケーブル・充電器を確認 24,990円
公式購入で5年保証
BOS 非常用トイレ50回分 断水時のトイレ 約2.3kg
50回分
防臭袋・凝固剤・汚物袋等 平常時の使用練習を推奨 交換目安15年 販売店で確認
月額なし
Jackery 1000 New V3 在宅避難時の家電用電源 約10.6kg
1,024Wh
定格1,500W
出力7口
家電の消費電力確認が必要 残量・動作・保管環境を確認 通常価格109,800円
公式購入で5年保証
アイリスオーヤマ JTL-29 ラジオ・照明・緊急充電 約300g
2,850mAh
AM/FM・ライト・SOS・5V/1A給電 充電・選局・手回し操作 USB充電とケーブル確認 公式通販7,000円※
月額なし

山善 防災バッグ30

役割
一次避難の持ち出し
重量・内容
約1.97kg、30点
不足する物
飲料水・非常食・常用薬等
価格
公式通販4,280円※、月額なし

Jackery 300D

役割
スマホ・通信機器等の電源
容量・重量
288Wh、約2.5kg
出力
合計300W、AC出力なし
価格
24,990円、公式購入で5年保証

BOS 非常用トイレ50回分

役割
断水時のトイレ
数量・重量
50回分、約2.3kg
使用条件
水・電気不要、便器等を使用
価格
販売店で確認、交換目安15年

Jackery 1000 New V3

役割
在宅避難時の家電用電源
容量・重量
1,024Wh、約10.6kg
出力
定格1,500W、出力7口
価格
通常109,800円、公式購入で5年保証

アイリスオーヤマ JTL-29

役割
ラジオ・照明・緊急充電
電池・重量
2,850mAh、約300g
主な機能
AM/FM・LED・SOS・5V/1A給電
価格
公式通販7,000円※、月額なし
価格と電源の読み方

物販価格は変動します。Jackery 300DはACコンセントを備えず、USB・DC機器向けです。1000 New V3はAC家電に対応しますが、容量は有限で、本体も約10.6kgあります。価格だけでなく、動かす機器の端子、消費電力、使用時間、親が移動できる重さを確認してください。

02
HOW TO CHOOSE

親宅の災害リスクと避難方法から選ぶ

STEP 1

住所から災害リスクと避難先を確認する

洪水、土砂災害、高潮、津波などの対象区域、指定避難所、避難経路を確認します。夜間や停電時でも通れるか、親が一人で移動できるかも現地で確かめます。

STEP 2

持ち出し用品と在宅備蓄を分ける

避難時に背負うバッグへ水や備蓄を全部詰め込まず、命を守る最低限の用品を優先します。飲料水、非常用トイレ、食料、大型電源は自宅内へ分散して保管します。

STEP 3

動かす機器を決めてから電源を選ぶ

スマートフォン、照明、ラジオ、扇風機、電気毛布など、停電時に使う機器の端子と消費電力を確認します。容量Whと定格出力Wは別の数値です。

STEP 4

親と一緒に使い、家族の担当を決める

バッグを背負う、トイレを組み立てる、電源へ接続する、ラジオを選局する、171を使うところまで試します。備蓄交換と充電点検の担当日も共有します。

03
PRODUCT DETAILS

5商品の機能と注意点

持出
一次避難用品を軽量バッグへまとめる

山善 防災バッグ30 YBG-30R

山善の「防災バッグ30」は、防災士の資格を持つ担当者が選定した30点の防災用品をリュックにまとめた一次避難向けセットです。ライト、ホイッスル、レインポンチョ、アルミブランケット、給水バッグ、携帯トイレなど、避難直後に使いやすい基本用品を一度に揃えられるのが特徴です。標準タイプは約1.97kgと比較的軽量ですが、飲料水・非常食・常用薬などは含まれないため、親本人が実際に背負える重さを確認しながら必要品を追加して使います。

セット30点
重量約1.97kg
公式通販4,280円※

※山善公式通販「山善ビズコム」の標準18Lタイプ(現行通販表記YBG-30)の2026年8月14日時点価格。公式商品情報ページではYBG-30R表記です。サイズは幅32×奥行16×高さ43cm、重量約1.97kg。価格・型番表記・在庫は変更される場合があります。

何ができる?

一次避難に使う衛生用品、照明、雨具、保温用品、食器類などを一つのバッグへまとめられます。ゼロから30点を選ぶ負担を減らす土台です。

どの家庭に向く?

まず軽めの持ち出し袋を用意し、親に必要な薬や連絡先を追加したい家庭に向きます。自宅で使う水・食料・トイレの長期備蓄は別に用意します。

購入前の確認

親が追加後の重量を背負えるか、避難経路を歩けるか確認します。常用薬、薬の一覧、眼鏡、補聴器用電池、スマートフォン用電源、飲料水、非常食は家庭ごとに追加します。

良いところ

  • 一次避難用品30点を一度に揃えられる。
  • セット重量が約1.97kgに抑えられている。
  • 両手を空けて移動できるリュック型。
  • 家庭ごとに必要品を追加しやすい。

先に知りたいこと

  • 飲料水と非常食は入っていない。
  • 携帯トイレは3回分のみ。
  • 常用薬や充電用品は別に必要。
  • 追加後の総重量を再確認する必要がある。
始め方
  1. 全内容物を取り出して確認
  2. 親専用の薬・眼鏡等を追加
  3. 実際に背負って避難経路を歩く
  4. 玄関等の取り出しやすい場所へ保管

利用終了・交換:月額契約はありません。消耗品、電池、追加した食品・飲料水は、それぞれの期限と状態に合わせて交換します。

山善 防災バッグ30の料金・条件を確認する
小電
スマートフォンと小型機器へ給電する

Jackery ポータブル電源 300D

Jackery ポータブル電源 300Dは、288Whのリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、USB-A、USB-C、DCの計5ポートから合計最大300Wを出力できる小型ポータブル電源です。約2.5kgと持ち運びやすく、停電時のスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、USB照明などの電源確保に向きます。一方でACコンセントは搭載していないため、一般的なACプラグを使う家電用ではありません。公式サイト購入では3年保証に2年の自動延長が付き、合計5年保証と無償回収サービスが案内されています。

公式価格24,990円
容量288Wh
重量約2.5kg

USB-A×1、USB-C×3、DC出力×1の計5ポートで合計最大300W。ACコンセントはありません。公式価格24,990円。公式サイト購入では3年保証+2年の自動延長で5年保証が案内されています。

何ができる?

スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、USB照明など、対応するUSB・DC機器へ給電できます。大型のAC電源より軽く、室内や車内で動かしやすい構成です。

どの家庭に向く?

停電時は通信と照明を優先し、AC家電を動かす予定がない家庭に向きます。AC家電も使う場合は、別のAC出力付き電源が必要です。

購入前の確認

使う機器の端子、必要出力、ケーブルを確認します。ACプラグを差し込む家電には使えません。親がPD充電器と各ケーブルを見分けられるよう、接続先へラベルを付けます。

良いところ

  • 約2.5kgで室内を移動させやすい。
  • USB-Cを含む5ポートを備える。
  • リン酸鉄リチウムイオン電池を採用。
  • 公式ストア購入時は5年保証。

先に知りたいこと

  • ACコンセントを搭載していない。
  • エアコン、ヒーター、電気毛布等のAC家電には使えない。
  • PD充電器は別途必要。
  • 防災バッグへ常時入れるには重量確認が必要。
始め方
  1. 停電時に使うUSB・DC機器を決める
  2. 必要なケーブルとPD充電器を揃える
  3. 親と接続・給電を試す
  4. 残量確認日を家族で共有

利用終了・回収:月額契約はありません。保管・充電は取扱説明書に従い、処分時は一般ごみに出さず、メーカーの回収サービスや自治体の案内を確認します。

Jackery 300Dの料金・条件を確認する
衛生
断水時も自宅の便器等を使えるようにする

BOS 非常用臭わないトイレセット 50回分

BOS「非常用臭わないトイレセット」は、断水や下水設備の停止時でも、既存の洋式トイレなどに汚物袋を取り付け、凝固剤と高い防臭性能を持つBOS袋で排泄物を処理できる備蓄用品です。50回分は約2.3kgで、防臭袋・凝固剤・汚物袋・便器カバーがセットになっています。水や電気を使わず、すぐに廃棄できない状況でも臭いを抑えやすい点が特徴です。メーカーは未使用品の交換目安を15年としているため、長期備蓄にも向きます。

数量50回分
重量約2.3kg
交換目安15年

50回分(BOS-0646)はメーカー資料で約2.3kg。防臭袋50枚、凝固剤50個、汚物袋50枚、便器カバー2枚等で構成され、メーカーの交換目安は15年です。小売価格は販売店で確認してください。

何ができる?

既存の洋式トイレなどへ袋をかぶせ、排泄後に凝固剤を使用して処理します。水・電気を使わず、排泄物を防臭袋へまとめられます。

どの家庭に向く?

断水や下水設備の被害に備え、自宅内で1週間以上の数量を確保したい一人暮らし世帯に向きます。50回分は、公的目安の1人1週間35回分を上回ります。

購入前の確認

保管場所、親が袋を固定できるか、使用後の一時保管場所を確認します。トイレットペーパー、手袋、消毒用品、照明も別に備え、廃棄方法は自治体の案内を確認します。

良いところ

  • 水と電気を使わない。
  • 50回分を一箱で備蓄できる。
  • 交換目安が15年。
  • 既存の洋式トイレ等を利用できる。

先に知りたいこと

  • 便器本体や簡易便座は付属しない。
  • 手袋や消毒用品は別途必要。
  • 使用後の保管と廃棄方法を決める必要がある。
  • 平常時に一度試さないと手順で迷いやすい。
始め方
  1. 内容数と保管場所を確認
  2. 親と一回分の使い方を練習
  3. 手袋・紙・消毒用品を併置
  4. 自治体の廃棄方法を紙で保管

利用終了・交換:月額契約はありません。未使用品はメーカーの交換目安と保管状態を確認し、使用後は自治体が示す災害時の廃棄方法に従います。

BOS 非常用トイレ50回分の料金・条件を確認する
家電
在宅避難中のAC家電へ給電する

Jackery ポータブル電源 1000 New V3

Jackery ポータブル電源 1000 New V3は、1,024Whの容量とAC定格1,500Wの出力を備え、停電時に照明、通信機器、扇風機、電気毛布など複数の家電へ給電できる大容量モデルです。AC3口・USB-C2口・USB-A1口・シガーソケット1口の計7ポートを備え、約0.01秒以内で切り替わるUPS機能とパススルー給電、Wi-Fi/Bluetooth対応アプリにも対応します。約10.6kgあるため避難時に持ち歩く用途より、親宅に据え置いて在宅避難時の電源として使う設計が現実的です。公式サイト購入では合計5年保証と無償回収サービスが案内されています。

通常価格109,800円
容量1,024Wh
定格出力1,500W

通常価格109,800円。2026年8月14日時点の公式ストアではセール価格表示があります。重量約10.6kg、AC×3、USB-C×2、USB-A×1、シガーソケット×1の計7口。価格・在庫・発送予定は変動するため購入時に公式ストアで確認してください。

何ができる?

定格出力内のAC家電とUSB機器へ給電できます。ACコンセントは2系統に分けて管理でき、停電時に自動切替するUPS機能とアプリ確認にも対応します。

どの家庭に向く?

避難時に持ち歩くより、自宅で照明、通信、扇風機、電気毛布などを使う前提の家庭に向きます。使う家電の消費電力と必要時間を先に決めます。

購入前の確認

家電の定格消費電力、起動時電力、必要時間を確認します。約10.6kgの本体を親が安全に動かせるか、保管場所が高温・多湿・直射日光を避けられるかも確認してください。

良いところ

  • 1,024Wh・定格1,500WでAC家電に対応。
  • 7口から複数機器へ給電できる。
  • 6,000回後も初期容量70%を維持する設計。
  • 公式ストア購入時は5年保証。

先に知りたいこと

  • 本体は約10.6kgあり、避難時の持ち出しには重い。
  • 高消費電力家電ほど使用可能時間は短くなる。
  • 0msで切り替わる無停電電源装置ではない。
  • 医療機器への使用は医療機関と機器メーカーへ確認が必要。
始め方
  1. 停電時に使う家電を一覧化
  2. 消費電力と端子を確認
  3. 親と接続・切替・残量確認を練習
  4. 定期充電と動作確認日を共有

利用終了・回収:月額契約はありません。保管と充電は取扱説明書に従い、処分時はメーカーの回収サービスや自治体の案内を確認します。

Jackery 1000 New V3の料金・条件を確認する
通信
停電時の情報・照明・緊急充電を一台で確保する

アイリスオーヤマ 手回し充電ラジオライト JTL-29

アイリスオーヤマ JTL-29は、AM/FMラジオ、LEDライト、SOSアラーム、スマートフォンへの補助給電を一台にまとめた防災用ラジオライトです。内蔵電池は2,850mAhで、USB充電に加えて手回しとソーラーパネルからも充電でき、停電が長引いたときの情報収集手段を残せます。約300gと軽く、防滴性能はIPX3です。スマートフォンへの出力はUSB Type-A・DC5V/1A以下のため、急速充電器の代替ではなく、緊急時の補助電源として考えるのが適切です。

内蔵電池2,850mAh
重量約300g
公式通販7,000円※

※アイリスプラザの2026年8月14日時点価格。AM 522~1620kHz、FM 76~108MHz、LED約80lm、USB-A出力DC5V・1A以下、防滴IPX3。価格・在庫は変更される場合があります。

何ができる?

停電時にラジオで情報を聞き、LEDで手元を照らし、SOS音を鳴らせます。内蔵電池からスマートフォンへ緊急用の補助給電もできます。

どの家庭に向く?

スマートフォン以外の情報源と照明を一台で確保したい家庭に向きます。約300gのため、防災バッグへ追加しやすい重さです。

購入前の確認

親が選局、音量、ライト、SOS、手回しを区別できるか確認します。スマートフォンに合うケーブルを同じ袋へ入れ、USBで満充電してから保管します。

良いところ

  • AM・FMラジオとLEDライトを一体化。
  • USB・手回し・ソーラーの3方式で充電できる。
  • 約300gで持ち出し袋へ追加しやすい。
  • SOSアラームとIPX3防滴に対応。

先に知りたいこと

  • IPX3であり完全防水ではない。
  • ソーラーのみの満充電は約90~100時間。
  • 5V・最大1Aで、急速充電器の代替ではない。
  • スマートフォンに合うケーブルを別途確認する。
始め方
  1. USBで満充電
  2. 親宅でAM・FMを選局
  3. ライト・SOS・手回しを練習
  4. 対応ケーブルと一緒に保管

利用終了・交換:月額契約はありません。内蔵電池、USB充電、各機能を定期的に確認し、処分時は充電池を含む製品として自治体の分別方法を確認します。

JTL-29の料金・条件を確認する
04
LIGHTWEIGHT EVACUATION KIT

高齢の親でも持ち運べる防災セット

防災バッグは、商品本体の重量ではなく、親専用の追加品を入れた後の総重量で判断します。水や在宅備蓄をすべて詰め込まず、避難時に必要な物を優先します。

持ち出しと在宅備蓄を分ける

ライト、笛、雨具、保温用品、衛生用品等は持ち出し袋へ。水、食料、非常用トイレ、大型電源は自宅内へ分散します。

親専用の物を追加する

常用薬、薬の一覧、保険証等の必要情報、眼鏡、補聴器用電池、杖、予備の鍵、緊急連絡先を確認します。

実際に背負って歩く

玄関から避難先までの一部を歩き、階段、坂道、夜間、雨天を想定して無理がないか確認します。

靴と置き場所を決める

バッグは玄関等の取り出しやすい場所へ置きます。寝室にはライト、眼鏡、笛、足を守る履物を別に置きます。

連絡先を紙でも持つ

スマートフォンが使えない場合に備え、氏名、家族の電話番号、避難先、かかりつけ先等を紙へ記載します。

近隣支援を事前に相談する

親だけで避難が難しい場合は、本人の同意を得て、自治体の窓口や近隣の支援者へ事前に相談します。

高齢者全員に共通する安全な重量は決められません

体力、歩行状態、避難経路によって持てる重さは異なります。本人が無理なく背負って立ち、歩けるかを実際に確認し、難しい場合は荷物を減らして避難支援を先に整えてください。

05
POWER CAPACITY

一人暮らしの親に必要な電源容量

容量Whは蓄えられる電力量、定格出力Wは同時に動かせる機器の大きさを示します。使う機器の消費電力と端子を確認し、必要時間から選びます。実際の使用時間は変換損失、気温、電池状態、機器の動作によって短くなります。

CHECK 1

通信・照明だけなら小型電源から確認

スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、USB照明などが中心なら、288Whの300Dが候補です。ただしACコンセントはありません。

CHECK 2

AC家電を使うなら定格出力を照合

扇風機、電気毛布、冷蔵庫等を使う場合は、家電の表示や取扱説明書で消費電力と起動時電力を確認し、電源の定格出力内か照合します。

CHECK 3

高消費電力家電を長時間使う前提にしない

エアコン、電気ヒーター、電子レンジ等は消費電力が大きく、対応する出力があっても電池残量を早く消費します。通信と照明に使う電力を先に確保します。

CHECK 4

親が持てる重さと操作を確認

300Dは約2.5kg、1000 New V3は約10.6kgです。保管場所から使用場所へ安全に動かせるか、家電の接続と残量確認を一人で行えるか試します。

医療機器は個別確認が必要です

医療機器の電源として使用する場合は、ポータブル電源の仕様だけで判断せず、医療機関と医療機器メーカーへ使用可否、必要なバックアップ、停電時の連絡先を確認してください。

06
WATER & TOILET

非常用トイレ・飲料水の備蓄量

農林水産省は、飲料用と調理用の水を1人1日3リットル、最低3日分として9リットル備蓄する目安を示しています。最低3日分から1週間分が望ましいとされるため、1週間分なら1人21リットルです。

飲料水

1人1日3リットルを目安に、最低3日分9リットル、可能なら1週間分21リットルを確保します。

非常用トイレ

成人1人1日5回、1週間35回分が公的な備蓄目安です。BOS 50回分はこの数量を上回ります。

分散保管

水を一か所へ集中させず、台所、収納、寝室近く等へ分け、親が取り出せる重さにします。

使用練習

非常用トイレを平常時に一度使い、袋、凝固剤、防臭袋、手袋の順序を確認します。

衛生用品

トイレットペーパー、手袋、消毒用品、照明、使用後の袋を一緒に保管します。

期限管理

水、食料、薬、電池の期限を一覧化し、帰省日や家族のカレンダーに交換日を登録します。

トイレを心配して水分を控えない

災害時にトイレを我慢するため水分や食事を控えると、脱水等の健康障害につながるおそれがあります。水と非常用トイレをセットで備え、使用後の一時保管と自治体の廃棄方法まで確認してください。

07
HEAT & COLD

停電時の暑さ・寒さから親を守る

ポータブル電源は停電対策の一部です。夏と冬で優先する用品を分け、室内で安全に過ごせない場合の避難先を先に決めます。

夏は水・送風・冷却用品を優先

飲料水、USB扇風機、保冷用品、遮光用品を用意し、通信機器の電力も残します。

冬は衣類・断熱・電気毛布を確認

重ね着、防寒着、毛布、窓の断熱用品を基本にし、電気毛布を使う場合は消費電力と接続方法を試します。

電力の優先順位を決める

連絡用スマートフォン、照明、ラジオ、体温維持に必要な機器の順に、どれだけ電力を残すか家族で決めます。

室内で過ごせない場合の避難先

自治体の避難所、暑さや寒さを避けられる親族宅等を確認し、移動手段と連絡条件を決めます。

燃焼器具の使用条件を守る

発電機や燃焼器具を屋内や換気できない場所で使わず、各製品の警告と使用場所を守ります。

停電前に充電と冷暖房を確認

台風や大雪の予報時は、電源、ラジオ、スマートフォンを充電し、親と避難判断の連絡時刻を決めます。

エアコンやヒーターを長時間動かせるとは限りません

定格出力内の家電でも、消費電力が大きいほど使用時間は短くなります。危険な暑さ・寒さの中で電池切れまで待たず、自治体情報と親の状態を確認し、早めに安全な場所へ移動する計画を優先してください。

08
FAMILY CONTACT

災害時に離れた家族と連絡を取る方法

通常の電話やメッセージだけに頼らず、災害用伝言ダイヤル171、災害用伝言板web171、ラジオ、紙の連絡先を組み合わせます。家族全員が同じ電話番号を基準に確認できるようにします。

  1. 171で使う基準の電話番号を決める

    171は被災地の方の電話番号をキーに、音声の安否情報を登録・確認するサービスです。家族で同じ番号を決めます。

  2. 録音する内容を短く決める

    氏名、無事か、現在地、次に連絡する時刻を順に伝えます。口座情報やパスワード等は残しません。

  3. web171も使える人を決める

    インターネットが利用できる家族はweb171も確認し、音声と文字のどちらを優先するか共有します。

  4. 紙の連絡先を防災バッグへ入れる

    家族、近隣支援者、管理会社、自治体窓口、かかりつけ先等の番号を、充電切れでも読める紙で持ちます。

  5. ラジオと充電ケーブルを一緒に保管

    JTL-29で親宅の受信状況を確認し、スマートフォン端子に合うケーブルを同じ袋へ入れます。

  6. 連絡が取れない場合の次の行動を決める

    何分待つか、誰が近隣者や管理会社へ連絡するか、緊急性がある場合にどの公的窓口へ伝えるかを決めます。

171の通話料は接続元で異なります

NTT東日本・NTT西日本の電話から接続する場合の通話料は無料です。他の通信事業者から接続する場合は、契約している事業者へ確認してください。

09
HAZARD & EVACUATION

親宅の災害リスクと避難先を確認する

国土交通省のハザードマップポータルサイトと親宅の自治体情報で、災害種別ごとの危険区域、避難先、避難経路を確認します。地図だけでなく親本人の移動能力も合わせて判断します。

災害種別

洪水、土砂災害、高潮、津波など、親宅で確認すべき災害を分けます。

避難先

指定避難所の場所、開設情報の確認方法、親が利用できる施設を自治体へ確認します。

避難経路

昼と夜、徒歩と車、道路冠水や倒木を想定した代替経路を確認します。

移動支援

親だけで避難が難しい場合は、本人の同意を得て自治体の支援窓口へ相談します。

集合場所

通信できない場合に家族が確認する場所と、親が移動しない条件を決めます。

紙で残す

地図、住所、連絡先、避難判断の条件を印刷し、防災バッグと家族側の両方へ置きます。

ハザードマップポータルサイトを確認する
10
STORAGE & INSPECTION

防災用品の保管場所と点検

すべてを一か所へ集めず、災害時の使い方に合わせて配置します。親が取り出せない高所や、浸水・高温・多湿の影響を受けやすい場所は避けます。

玄関

持ち出しバッグ、履物、雨具。避難口をふさがない位置へ置きます。

寝室

ライト、眼鏡、笛、履物、紙の連絡先。暗闇でも手が届く位置にします。

台所・収納

飲料水と食料を分散し、親が持てる単位へ小分けします。

トイレ付近

非常用トイレ、紙、手袋、消毒用品、使用後の袋をまとめます。

リビング

ラジオ、小型電源、ケーブル。日常でも操作を確認できる位置にします。

大型電源

高温・多湿・直射日光を避け、安定した床上で、親が無理に持ち上げない位置へ保管します。

点検日は家族の予定へ固定する

帰省日や季節の変わり目など、家族が実行できる日を決めます。食品・水・薬の期限、電池、充電残量、ケーブル、ラジオ受信、バッグの重量、避難経路を同じ一覧で確認します。

11
FAMILY ROLES

離れた家族と近隣者の役割分担

  1. 最初に安否確認する人

    電話、メッセージ、171、web171を確認する順序と時間を決めます。

  2. 現地確認を依頼する人

    親本人の同意を得て、近隣の家族、知人、管理会社等への連絡条件を共有します。

  3. 自治体情報を確認する人

    避難所の開設、道路、停電、断水等の公式情報を調べ、他の家族へ伝えます。

  4. 移動手段を確保する人

    親の送迎、家族の現地移動、通行止め時の代替手段を確認します。

  5. 備蓄と充電を点検する人

    水、トイレ、食品、薬、電源、ラジオの交換日と点検結果を記録します。

  6. 緊急帰省を判断する人

    親のけが、避難困難、住居被害等、家族が現地へ向かう条件を事前に決めます。

連絡が取れないだけで状況を断定しない

通信障害や充電切れでも連絡は途切れます。災害の規模、親宅の区域、171等の伝言、近隣者からの情報を確認し、生命・身体への差し迫った危険が疑われる場合は適切な公的緊急窓口へ連絡してください。

12
SETUP FLOW

購入・備蓄・連絡準備までの流れ

  1. 親宅の災害リスクを確認

    災害種別、避難先、避難経路、夜間や停電時の危険を確認します。

  2. 親が一人で避難できるか確認

    歩行、階段、荷物、移動時間を確かめ、必要なら自治体の支援窓口へ相談します。

  3. 持ち出しと在宅備蓄を分ける

    バッグへ入れる物と、自宅内へ置く水・食料・トイレ・大型電源を分けます。

  4. 水・食料・トイレの数量を計算

    同居人数と日数から必要数を決め、期限と保管場所を一覧化します。

  5. 使用機器から電源を決める

    端子、消費電力、使用時間、電源本体の重量を確認します。

  6. 親と実物を使って練習

    バッグ、トイレ、電源、ラジオ、充電ケーブルを実際に使います。

  7. 171と家族連絡を共有

    基準の電話番号、伝える内容、待ち時間、現地確認の担当を決めます。

  8. 点検日と担当者を固定

    充電、期限、数量、避難経路、連絡先を定期的に見直します。

よくある質問

防災リュックは何kgまでなら高齢者が持てますか?

全員に共通する安全な重量は決められません。体力、歩行状態、避難経路で異なるため、必要品を入れた状態で本人が背負い、立って歩けるか確認してください。

防災セットだけ購入すれば十分ですか?

十分ではありません。山善 YBG-30Rには飲料水と非常食が含まれず、携帯トイレも3個です。常用薬、眼鏡、連絡先、電源、水、食料、長期用トイレ等を家庭ごとに追加します。

一人暮らしでは水を何リットル備蓄しますか?

飲料用と調理用を合わせて1人1日3リットルが目安です。最低3日分は9リットル、1週間分は21リットルです。

非常用トイレは何回分必要ですか?

成人1人1日5回として、1週間35回分が公的な備蓄目安です。同居人数と備える日数を掛けて数量を決めます。

Jackery 300Dで何が使えますか?

合計最大300Wの範囲で、対応するUSB・DC機器へ給電できます。ACコンセントはないため、ACプラグを使う家電には接続できません。

1000 New V3でエアコンやヒーターを長時間使えますか?

定格出力だけでなく、家電の消費電力、起動時電力、必要時間の確認が必要です。高消費電力家電は電池残量を早く消費するため、長時間使えると決めつけず、公式の対応条件と使用時間を確認してください。

電話がつながらない場合はどう連絡しますか?

171、web171、通常のメッセージ、紙の連絡先、事前に決めた集合場所や現地確認者を組み合わせます。家族で基準にする電話番号と、伝言の内容を決めておきます。

防災用品はどのくらいの頻度で点検しますか?

すべてに共通する交換周期はありません。各商品の取扱説明書、食品・水・薬の期限に従い、家族が実行できる定期点検日を決めてください。

ポータブル電源を医療機器に使えますか?

機器ごとの確認が必要です。医療機関と医療機器メーカーへ使用可否、必要な電源品質、停電時の代替手段を確認し、自己判断で接続しないでください。

まとめ|持ち出し・備蓄・電源・連絡を別々に準備する

一次避難は軽量バッグ、通信と小型機器は300D、断水はBOS非常用トイレと飲料水、在宅避難のAC家電は1000 New V3、情報収集と照明はJTL-29で役割を分けます。購入だけで終えず、親が背負う、使う、充電する、171で連絡するところまで確認してください。最後に、避難先、現地確認者、点検担当を家族で共有します。

参照した公式情報

商品の機能、価格、販売状況、備蓄目安は2026年8月14日時点。価格、仕様、在庫、保証、サービス条件は変更される場合があるため、購入・利用前に各公式ページで最新情報を確認してください。

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